Worlds 2026は、明日11月4日(水)の朝7時から準々決勝が始まります。スイスを勝ち抜いたのは、LCKのDK・GEN・T1、LPLのIG・TES・BLG、LECのKC、LCSのLYONの8チームです。
このページでは、8チームがスイスで実際に何を見せたかを、試合データから深掘りします。各チームのシリーズ結果、選手ごとに使ったチャンピオン、相手チームに禁止されたチャンピオンを並べ、準々決勝の4カードごとに見どころをまとめました。メンバーの紹介や今年の国際大会の成績は、出場チーム一覧にまとめています。
準々決勝の日程(日本時間・すべてBo5)
11月4日(水)7:00 TES 対 IG
11月5日(木)7:00 GEN 対 LYON
11月6日(金)7:00 DK 対 BLG
11月7日(土)7:00 T1 対 KC
Pick’Emsのノックアウトステージのピック締切は、日本時間11月4日(水)7時20分です。準々決勝4カードの勝敗予想は、初戦当日の朝までに済ませておきましょう。やり方と報酬はPick’Emsのやり方で解説しています。
数字はすべて、スイス全51試合の公式スコアボードから当サイトで数えたものです。第1〜第3ラウンドの多くはBo1(1本勝負)だったので、試合数はチームごとに違います。選手名の下の数字は、スイス通算のキル/デス/アシストです。「相手チームに禁止されたチャンピオン」は、相手がこのチームに使わせたくなかったチャンピオンで、BAN・PICKで注目するポイントになります。
スイスの各ラウンドの試合は、第1ラウンドから第5ラウンドまで、1試合ずつ振り返っています。
11月4日(水)TES 対 IG:LPL同士の対決
初日はLPLの2チームがぶつかります。どちらもスイスは3勝1敗。勝ったほうが準決勝に進むので、LPLのチームがひとつは準決勝に残ることが、この時点で決まっています。
IGは2018年のWorlds優勝チームで、当時のメンバーのうちTheShyとRookieが今もIGにいます。同じく2018年の優勝メンバーだったJackeyLoveは、今はTESのADCです。
TES(Top Esports):接戦をものにして勝ち上がった
- R1HLEに負け
- R2ALに勝ち
- R3G2に勝ち
- R4BLGに勝ち(2-1)
試合単位 4勝2敗(全6試合)/キル合計 79対73/勝った試合の平均 約33分
選手ごとの使用チャンピオン(多い順に4体まで・数字は使った試合数)
36911/12/31
Tian19/16/42
Creme23/14/32
JackeyLove23/15/28
Zhuo3/16/57
相手チームに禁止されたチャンピオン(上位3体)
アカリ4/6試合でBAN
ノクターン3/6試合でBAN
ランブル3/6試合でBAN第1ラウンドでHLEに敗れたあと、AL・G2に勝ち、第4ラウンドのBo3では同じLPLのBLGを2-1で下して勝ち抜けました。
キル合計は79対73。勝ち抜けた8チームの中で、相手とのキル差がいちばん小さいチームです。一方的に勝つより、終盤までもつれた試合を取りきってきました。
目立つのはJackeyLoveのチャンピオンの幅で、6試合で6体すべて違うADCを使っています。MIDのCremeはオリアナとロックを2回ずつ。相手チームは6試合中4試合でアカリを禁止しました。
IG(Invictus Gaming):勝つときは早い
- R1GENに負け
- R2TSWに勝ち
- R3HLEに勝ち
- R4LYONに勝ち(2-1)
試合単位 4勝2敗(全6試合)/キル合計 94対70/勝った試合の平均 約28分
選手ごとの使用チャンピオン(多い順に4体まで・数字は使った試合数)
TheShy15/16/38
Wei14/10/57
Rookie27/16/43
JiaQi34/14/29
Meiko4/14/72
相手チームに禁止されたチャンピオン(上位3体)
シンドラ6/6試合でBAN
オリアナ3/6試合でBAN
ルル2/6試合でBAN初戦でGENに敗れたあと、TSW・HLEに勝ち、第4ラウンドのBo3でLYONを2-1で下して勝ち抜けました。
勝った4試合の平均は約28分で、8チームの中でいちばん早く試合を終わらせています。ADCのJiaQiはチーム最多の34キル。
いちばんはっきりしているのはBANです。相手チームは6試合すべてでシンドラを禁止しました。Rookieはシンドラなしでもオーロラとオリアナとアニーを2回ずつ出していて、MIDの選択肢が多いチームです。TOPのTheShyも6試合で6体すべて違うチャンピオンを使っています。
この試合の見どころ
IGは「早く決めたい」チーム、TESは「もつれても取りきる」チームです。序盤の20分までにIGが差をつけられるかが、まず見るところになります。
もうひとつはシンドラのBAN。IGの相手は毎回シンドラを消してきましたが、TESもそうするのか、別のところにBANを回すのか。BAN・PICKの段階から見どころがあります。
11月5日(木)GEN 対 LYON:スイスでの再戦
この2チームは、スイス第3ラウンドのBo3で一度当たっています。そのときはGENが2-1で勝ちました。GENがスイスで落とした試合は、このLYON戦の1試合だけです。
GEN(Gen.G):3勝0敗、落としたのは1試合だけ
- R1IGに勝ち
- R2HLEに勝ち
- R3LYONに勝ち(2-1)
試合単位 4勝1敗(全5試合)/キル合計 79対43/勝った試合の平均 約28分
選手ごとの使用チャンピオン(多い順に4体まで・数字は使った試合数)
Kiin16/8/38
Canyon16/6/47
Chovy18/10/33
Ruler25/9/36
Duro4/10/55
相手チームに禁止されたチャンピオン(上位3体)
カシオペア5/5試合でBAN
シンドラ3/5試合でBAN
ヴァイ2/5試合でBANIG・HLE・LYONに勝って3勝0敗。DKとならんで、無敗でスイスを抜けた2チームのひとつです。
JGのCanyonは5試合中3試合でキヤナを使い、キル16・デス6・アシスト47。BOTのRulerもデス9に抑えてチーム最多の25キルを取っています。
MIDのChovyは5試合で5体すべて違うチャンピオン。相手チームは5試合すべてでカシオペアを禁止しました。
LYON(LYON):11試合を戦い抜いた粘りのチーム
- R1TSWに勝ち
- R2KCに勝ち
- R3GENに負け(1-2)
- R4IGに負け(1-2)
- R5LOSに勝ち(2-1)
試合単位 6勝5敗(全11試合)/キル合計 124対117/勝った試合の平均 約37分
選手ごとの使用チャンピオン(多い順に4体まで・数字は使った試合数)
Dhokla22/22/46
Inspired19/23/67
Saint30/21/50
Berserker48/25/36
Isles5/26/95
相手チームに禁止されたチャンピオン(上位3体)
ウーコン7/11試合でBAN
ジャーヴァンⅣ5/11試合でBAN
レナータグラスク4/11試合でBANTSW・KCに連勝して2勝0敗にしたあと、GEN、IGにどちらも1-2で敗れて2勝2敗。最終の第5ラウンドでLOSを2-1で下して勝ち抜けました。
スイスで戦った試合は11試合。8チームの中でいちばん多く、勝った試合の平均も約37分といちばん長いチームです。短期決戦より、長い試合で勝ちを拾ってきました。
BOTのBerserkerは48キルで、ベスト8の全選手の中で最多。エズリアル・ユナラ・ルシアンを3回ずつ使いました。相手チームは11試合中7試合でウーコン、5試合でジャーヴァンⅣを禁止していて、JGのInspiredへの警戒が強く出ています。
この試合の見どころ
GENが勝った試合の平均は約28分、LYONは約37分。GENは短く、LYONは長く戦いたい、という正反対のチームです。30分を過ぎても試合が決まっていなければ、LYONのペースと見ていいでしょう。
スイスでの再戦では、LYONが一度GENから1試合を取っています。Bo5でそれを2回、3回と繰り返せるかが勝負です。
11月6日(金)DK 対 BLG:無敗のDKにBLGが挑む
7月のEsports World Cupを制したDKと、MSIの準優勝チームBLGの対戦です。BLGはスイス最終戦で、MSI決勝で敗れたHLEを2-0で下して勝ち抜けました。
DK(Dplus KIA):4試合すべて勝った唯一のチーム
- R1G2に勝ち
- R2T1に勝ち
- R3MKOIに勝ち(2-0)
試合単位 4勝0敗(全4試合)/キル合計 51対29/勝った試合の平均 約35分
選手ごとの使用チャンピオン(多い順に4体まで・数字は使った試合数)
Siwoo7/10/19
Lucid8/7/29
ShowMaker14/4/22
Smash17/3/15
Career5/5/33
相手チームに禁止されたチャンピオン(上位3体)
シンドラ2/4試合でBAN
オリアナ2/4試合でBAN
オラフ2/4試合でBANG2・T1に勝ち、第3ラウンドのBo3でMKOIを2-0で下して3勝0敗。一度も試合を落とさずにスイスを抜けたのは、8チームの中でDKだけです。
BOTのSmashは4試合でデスが3。ADCが倒されないので、集団戦で最後まで火力が残ります。MIDのShowMakerはシンドラを2回使いました。
TOP・BOT・SUPは4試合で4体ずつ違うチャンピオンを使っていて、相手に「これを消せばいい」と的を絞らせていません。
BLG(Bilibili Gaming):Knightのオリアナが軸
- R1MKOIに負け
- R2TLに勝ち
- R3KCに勝ち
- R4TESに負け(1-2)
- R5HLEに勝ち(2-0)
試合単位 5勝3敗(全8試合)/キル合計 112対88/勝った試合の平均 約34分
選手ごとの使用チャンピオン(多い順に4体まで・数字は使った試合数)
Bin22/13/36
Xun23/19/58
Knight45/11/47
Viper20/18/55
ON2/27/79
相手チームに禁止されたチャンピオン(上位3体)
カシオペア4/8試合でBAN
カミール3/8試合でBAN
オラフ3/8試合でBAN初戦でMKOIに敗れ、TL・KCに勝ったあと、第4ラウンドでTESに1-2で敗れて2勝2敗。最終の第5ラウンドでHLEを2-0で下して勝ち抜けました。
中心はMIDのKnightです。8試合中4試合でオリアナを使い、45キル・11デス。キル数はベスト8のMIDの中で最多です。SUPのONも8試合中4試合でノーチラスを使っています。
相手チームはカシオペアを8試合中4試合で禁止。TOPのBinが3回使ったアンベッサも3試合で禁止されています。
この試合の見どころ
見どころはMIDのShowMaker対Knight、BOTのSmash対Viperです。デスの少ないSmashを、BLGがどこで捕まえられるか。
BLGにとってはオリアナを取れるかどうかが大きいはずです。DKがオリアナを禁止してくるか、BAN・PICKから注目してください。
11月7日(土)T1 対 KC:Esports World Cupの再戦
準々決勝の最終日は、去年の王者T1と、LECのKCです。7月のEsports World Cupでは、KCが準決勝でT1を破って決勝に進んでいます。KCのTOPのCannaは、以前T1でプレイしていた選手です。
T1(T1):キル差はベスト8で最大
- R1LOSに勝ち
- R2DKに負け
- R3CFOに勝ち
- R4MKOIに勝ち(2-0)
試合単位 4勝1敗(全5試合)/キル合計 83対38/勝った試合の平均 約29分
選手ごとの使用チャンピオン(多い順に4体まで・数字は使った試合数)
Doran18/6/29
Oner22/10/38
Faker19/7/37
Peyz18/7/33
Keria6/8/60
相手チームに禁止されたチャンピオン(上位3体)
ノクターン3/5試合でBAN
レナータグラスク3/5試合でBAN
ロック2/5試合でBANLOSに勝ったあと第2ラウンドでDKに敗れ、CFOに勝ち、第4ラウンドのBo3でMKOIを2-0で下して3勝1敗で勝ち抜けました。
キル合計は83対38。相手との差45キルは、勝ち抜けた8チームの中で最大です。BOTのPeyzは5試合中3試合でジンを使いました。
MIDのFakerは5試合で5体すべて違うチャンピオン。TOPのDoranはジェイスとアンベッサを2回ずつ。相手チームはノクターンとレナータグラスクを3試合ずつ禁止しました。
KC(Karmine Corp):崖っぷちから4連勝
- R1ALに勝ち
- R2LYONに負け
- R3BLGに負け
- R4CFOに勝ち(2-0)
- R5MKOIに勝ち(2-0)
試合単位 5勝2敗(全7試合)/キル合計 108対66/勝った試合の平均 約33分
選手ごとの使用チャンピオン(多い順に4体まで・数字は使った試合数)
Canna24/16/39
Yike29/13/55
kyeahoo19/11/59
Caliste34/13/49
Busio2/13/90
相手チームに禁止されたチャンピオン(上位3体)
ジェイス5/7試合でBAN
レナータグラスク5/7試合でBAN
エズリアル3/7試合でBANALに勝ったあと、LYON、BLGに続けて敗れて1勝2敗。そこからCFO、MKOIをどちらも2-0で下して、4試合続けて勝って勝ち抜けました。
キル合計は108対66。TOPのCannaはランブルを3回、MIDのkyeahooはビクターを3回使っています。SUPのBusioは7試合で90アシスト。
相手チームは7試合中5試合でジェイスとレナータグラスクを禁止しました。
この試合の見どころ
T1はスイスでキル差45をつけたチーム、KCは1勝2敗から4連勝で勢いに乗っているチームです。Esports World Cupで敗れたT1が、同じ相手にやり返せるか。
TOPは、元T1のCannaと、今のT1のDoranの対決にも注目です。
準々決勝を見るときに
4カードとも、BAN・PICKの段階から見どころがあります。チームごとに並べた「相手チームに禁止されたチャンピオン」が準々決勝でも消されるのか、あえて開けて別のところを消すのか。そこを見ておくと、両チームが何を警戒しているかが分かります。
ピックが出そろったら、構成チェッカーに両チームの5体を入れてみてください。どちらが序盤型でどちらが終盤型か、何分までに動きたい構成かが出ます。プロの試合を見ながら使うと、自分のランクでピックするときの感覚もつかみやすくなります。
準々決勝の各シリーズも、終わったら1本ずつ振り返る予定です。
