1対1のつもりで殴りかかったら、気づけば周りに亡霊が何体も湧いていて、逃げようとした瞬間に壁で囲まれる。壁を壊している間に亡霊と本体に殴られ続け、やっと抜け出したときには体力がほとんど残っていない。中盤になると、今度は霧の乙女を連れたヨリックがサイドのタワーを1人で折り続け、守りに行けば囲まれ、放っておけばタワーが消える──ヨリック戦の苦しさは、だいたい「相手が1人なのに、数で負ける」ところにあります。
この記事では、ヨリックに強いカウンターピックと、カウンターを選べなかった試合でも通用する対策をまとめます。ヨリックは「亡霊の数」と「壁」をどう扱うかで、対面の難しさが大きく変わるチャンピオンです。先に結論のカウンターピックから始め、理由と立ち回りはそのあと順番に解説します。
結論:ヨリックに強いカウンターピック5選
ヨリックの強さの中心は、固有スキル「魂の導き手」で呼び出すミストウォーカーと、R「嘆きの墓標」の霧の乙女です。本体の殴り合いはそれほど強くなく、亡霊と乙女を連れて「数」で押すことで1対1を2対1、3対1に変えてきます。そこにW「屍の列」の壁が加わり、逃げ道まで塞がれます。逆に言えば、カウンターの条件ははっきりしています。亡霊を無視して本体を短時間で倒せること、そして亡霊や壁を逆に利用できる機動力を持っていること。この2つです。
フィオラ ─ 亡霊が集まる前に、本体だけを斬る
フィオラは1対1の決着が早いチャンピオンです。固有スキル「デュエリスト・ダンス」の急所を突くたびに体力が回復し、移動速度も上がるので、亡霊に少し殴られても本体との殴り合いで押し切れます。決定的なのはW「リポスト」。ヨリックのE「悲嘆の霧」を受け流せばスロウを受けずに済み、逆にスロウを返せます。ヨリックの主な足止めを、そのまま反撃の起点に変えられるということです。
リポストは「霧が飛んできた瞬間」まで温存するのがコツ。先に使ってしまうと、霧のスロウから亡霊に囲まれる流れを止められません。R「グランドチャレンジ」は乙女がいない時間に使い、急所を突き切って回復のフィールドを出してから亡霊を片付けましょう。
ジャックス ─ 亡霊ごと通常攻撃を受け流す
ヨリックのダメージは、本体の通常攻撃とQ「葬送」、そしてミストウォーカーたちの通常攻撃が中心です。ジャックスのE「カウンターストライク」は短時間あらゆる通常攻撃を回避し、その後周囲の敵をまとめてスタンさせるので、亡霊に囲まれた状況ほど効果が大きくなります。Q「リープストライク」は対象のユニットに跳躍するスキルなので、壁に囲まれても外にいる亡霊やミニオンへ跳べば抜け出しやすく、逆に本体へ一気に詰めることもできます。
カウンターストライクは、亡霊が集まって殴りかかってきたタイミングで。スタンを本体と亡霊の両方に当てられる位置を意識しましょう。R「ウェポングランドマスター」で防御を上げれば、乙女が出ていても殴り合いに付き合えます。
イレリア ─ 亡霊を踏み台に変える
イレリアのQ「瞬刃」は、対象をキルするとクールダウンが解消されます。体力の少ないミストウォーカーは、イレリアにとって何度でもダッシュできる踏み台です。亡霊を斬りながらヨリック本体に近づき、E「無欠の連舞」のスタンを当てれば、ヨリックの「数で押す」が逆にイレリアの機動力の材料になります。W「不屈の舞」の溜め中は受ける物理ダメージが減るので、亡霊と本体の物理ダメージもまとめて受け止められます。
亡霊を斬るたびに固有スキル「アイオニアの熱情」のスタックも溜まります。スタックを揃えてから本体へ飛ぶのが理想。壁に囲まれたら、外にいる亡霊やミニオンへQで抜け出しましょう。
カミール ─ 本体だけを閉じ込めて、亡霊を締め出す
カミールのR「ヘクステック・アルティメイタム」は、指定した敵チャンピオンに飛び込んで一定エリアの中に閉じ込めるスキルです。発動時に周りの敵は外へ弾き出されるので、亡霊と乙女を締め出して、ヨリック本体との1対1を作れます。固有スキル「アダプティブディフェンス」は相手の主なダメージの種類に合わせたシールドを張るので、物理ダメージ中心のヨリック相手には物理防御側のシールドが働きます。
E「フックショット」の着地の打ち上げは、ヨリックがE「悲嘆の霧」を投げた直後が狙いどき。霧が無い間は、亡霊が素早くこちらに向かってくる効果も付きません。W「タクティカルスイープ」の外側で亡霊をまとめて削っておくと、本体に集中しやすくなります。
ヨネ ─ 霧をかわし、亡霊をまとめて斬る
ヨリックのE「悲嘆の霧」は投げてから着弾までに間があるので、ヨネの移動速度とQ「斬命刀」の3段目のダッシュでかわしやすいスキルです。霧に当たらなければ、亡霊がこちらへ素早く向かってくる効果も付きません。W「霊断刀」は扇状の範囲を、Qは直線上の敵すべてを斬るので、亡霊を何体連れていても、交換のついでにまとめて削れます。E「縛魂の解放」は効果が終わると霊魂が肉体の位置へ戻るので、Eを使ってから踏み込めば、霊魂が壁に囲まれても元の場所まで引き上げられます。
先に入って霧を無理に避けにいくと、外したあとに反撃されます。ヨリックが霧を投げた直後か、乙女がいない時間に仕掛けましょう。R「冥封一閃」はヨリック本体と亡霊がまとまっているときほど効果が大きくなります。
※逆に、
サイオン・
ナサス・
オーンのように動きが遅く、サイドの押し合いや1対1の決着が得意ではないチャンピオンは、ヨリックが最も得意とする相手です。倒されはしなくても、亡霊と乙女にタワーを削られ続けます。こうしたチャンピオンでヨリックと当たったら、次の章の立ち回りで「1人で付き合わない」ことを優先してください。
ヨリックの何が怖いのか|対策の前提知識
ヨリックの怖さは、「数で囲まれる」「閉じ込められる」「放っておくとタワーが消える」の3つが重なることです。本体の強さより「何体で戦っているか」が重要なチャンピオンなので、どのスキルが数を増やしているのかを分けて見ていきます。
魂の導き手 ── 「1対1」を「数の勝負」に変える
周囲の敵に襲いかかるミストウォーカーを召喚します。ミストウォーカーはQ「葬送」で掘られた墓から呼び出され、近くの敵を自動で殴りに行きます。1体1体は弱くても、数が揃うとヨリック本体と合わせて大きなダメージになります。
- ヨリックの周りに墓がいくつあるかを見る。墓が多いほど、次の殴り合いで湧いてくる亡霊が多い
- 亡霊は範囲スキルでまとめて倒せる。1体ずつ通常攻撃で相手にしていると、その間に本体に殴られる
葬送 ── 墓を掘って、亡霊の数を増やす
次の通常攻撃が追加ダメージを与え、ヨリック自身を回復します。対象がチャンピオンか大型モンスターだった場合、または対象を倒した場合は墓が掘られます。つまり、Qを受けるたびに、ヨリックが呼び出せる亡霊が増えていくということです。
- Qで殴られる交換は、ダメージ以上に損をしている。Qが光ったら一歩下がって、ミニオンに使わせる
- ミニオンを倒したときにも墓ができる。ウェーブの中でヨリックがCSを取るほど墓は増える
屍の列 ── 逃げ道を塞ぐ
指定した地点に破壊可能な壁を召喚し、敵ユニットの動きを阻止します。円を描くように壁が並ぶので、中に入ってしまうと、壁を壊すか飛び越えるまで外に出られません。その間に亡霊と本体に殴られ続けるのが、ヨリック戦でいちばん体力を失うパターンです。
- 壁は壊せる。囲まれたら、逃げたい方向の壁を通常攻撃で壊すのが最短
- 対象のユニットへ跳ぶスキルやブリンクを持っているなら、壁の外のユニットや地点へ抜けられることが多い。温存しておく価値がある
- ヨリックがWを使った後は、しばらく閉じ込められる心配がない。ここが仕掛けどき
悲嘆の霧 ── 亡霊に「狙う相手」を教える
「黒き霧」の塊を投げつけ、物理防御を低下させ、ダメージとスロウを与えて対象をマークします。マークされた相手に向かうとき、ヨリックが召喚したユニットは移動速度が上がります。つまり霧を受けると、足が遅くなったところへ、亡霊が素早く集まってくるということです。
- 霧は投げてから着弾まで少し間がある。投げるモーションを見たら、横へ動いて避ける
- 霧を受けたら、亡霊が集まる前に下がる。物理防御も下がっているので、殴り合いは不利
嘆きの墓標 ── もう1人の「戦力」を連れてくる
ヨリックが霧の乙女を召喚します。乙女が攻撃している対象をヨリック自身が攻撃すると、追加ダメージを与えます。さらに乙女は、倒された敵から自動的にミストウォーカーを呼び出します。乙女がいる間のヨリックは、実質2人分の戦力と考えた方がいいでしょう。
- 乙女がいる間の1対1は避ける。乙女が消えるか、ヨリックが乙女と離れた時間を狙う
- 乙女はサイドのタワー攻めにも使われる。タワーを守るときは、乙女と亡霊の数を見てから入るかどうかを決める
カウンターを選べなかった時の対策|どのチャンピオンでも効く立ち回り
ヨリックは後出しされることも多いチャンピオンなので、カウンターを用意できない試合もあるはずです。それでも次の4つは、どのチャンピオンを使っていても機能する対策です。
① Qを避けて、墓を掘らせない
ヨリックの亡霊は墓から湧き、墓はQでチャンピオンを殴ったときにも掘られます。Qで殴られる交換は、ダメージ以上に次の戦いの亡霊を1体増やしていると考えてください。ヨリックの武器が光ったら一歩下がり、Qをミニオンに使わせる。この小さな積み重ねで、中盤に囲まれる亡霊の数が変わります。
② 亡霊は範囲スキルでまとめて消す
亡霊を通常攻撃で1体ずつ倒していると、その間に本体と残りの亡霊に殴られます。範囲スキルを持っているなら、亡霊が集まったところでまとめて消す。範囲スキルが無いなら、亡霊は無視して本体だけを殴るか、一度下がって亡霊が消えるのを待つ方が得です。
③ 霧を受けたら、亡霊が集まる前に下がる
Eの霧を受けると、亡霊がこちらへ向かう速度が上がります。しかも物理防御は下がり、足はスロウで遅くなっている。霧を受けた直後は、ヨリックの「数」が一番効く時間です。ここで殴り合いを続けず、スロウが切れるまで後ろへ下がりましょう。霧を外させた直後は、逆にこちらが仕掛けるタイミングです。
④ サイドのヨリックには、1人で付き合わない
中盤以降、ヨリックはサイドでタワーを押し続けます。1人で守りに行くと乙女と亡霊に囲まれ、守らなければタワーが折れる。こういうときは反対側で味方と人数有利を作り、ドラゴンや別のタワーを取るのが正解です。ヨリックは集団戦への影響が比較的小さいので、サイドに1人を引き付けている間、残りの4人で取れるものを取りに行く方が試合は有利に進みます。
アイテムでヨリックを弱くする
ヨリックのダメージは、本体と亡霊は物理ダメージ(乙女の攻撃は魔法ダメージ)で、そのほとんどが通常攻撃です。アイテムの考え方は、物理防御で通常攻撃を軽くすることと、範囲ダメージで亡霊をまとめて消す手段を持つことの2つです。
-
プレート スチールキャップ──通常攻撃の「数」に
物理防御と、通常攻撃から受けるダメージの軽減が付きます。ヨリック戦は本体と亡霊から何度も通常攻撃を受けるので、1回あたりの軽減が積み重なって効いてきます。 -
タイタン ハイドラ(ファイター)/
ホロウ レディアンス(タンク)──亡霊をまとめて消す
どちらも周囲にダメージを与える効果を持つアイテムです。範囲スキルが少ないチャンピオンでも、亡霊を相手にする時間そのものを短くできます。亡霊が早く消えれば、それだけ早く本体との1対1に持ち込めます。 -
フローズン ハート──殴られる回数を減らす
物理防御に加えて、周囲の敵の攻撃速度を下げます。ヨリックのダメージは通常攻撃の回数で積み上がるので、タンクで前に立つ試合では特に効きます。 - 買っても解決しないもの:単体火力だけの積み増し
攻撃力や攻撃速度を積んで亡霊を1体ずつ倒しても、ヨリックはQで墓を掘り直して、また亡霊を呼び出します。「1体を早く倒す」より「まとめて消す」「本体を狙う」方向にお金を使ってください。
時間帯別の危険度|いつ戦っていつ逃げるか
- レベル1〜5:墓の数次第。本体だけのヨリックは殴り合いがそれほど強くありません。Qを避けて墓を増やさせなければ、序盤はむしろこちらが押せる時間帯です。逆に墓を何個も作られてから殴り合うと、亡霊の数で負けます。
- レベル6〜11:乙女が加わる。乙女がいる間のヨリックは、1対1の強さが大きく上がります。乙女が出ている間は交換を控え、乙女が消えた時間か、ヨリックが乙女と離れた時間に戦うのが基本です。
- サイドのタワー攻め:最も危険。乙女と亡霊を連れたヨリックは、1人でタワーを折る力があります。1人で守りに行かず、反対側で人数有利を作ることを優先しましょう。どうしても守るなら、味方と2人で。
- 集団戦:影響は小さめ。ヨリックは集団戦で戦況をひっくり返す力が比較的小さいチャンピオンです。ヨリックがサイドにいる間に集団戦を仕掛けると、人数差でそのまま有利を取れます。
- こちらのターンはいつか:「霧を外した直後」「Wの壁を使った後」「乙女がいない時間」。どれも見て分かるので、意識している側が得をします。
ヨリック対策のよくある質問
Q. ヨリック相手のサモナースペルは何がいいですか?
テレポートの価値が高い相手です。ヨリックはサイドでタワーを押し続けるので、帰還してもすぐにレーンへ戻れること、そして別のレーンの戦いに参加して人数有利を作れることが、そのまま対策になります。1対1で倒し切れる自信がある近接チャンピオンなら、イグナイトでQの回復を削りながら押し切るのも候補です。
Q. 霧の乙女は倒した方がいいですか?
余裕があれば倒す価値はありますが、乙女を殴っている間はヨリック本体と亡霊に殴られていることを忘れないでください。乙女はヨリックの1対1を強くし、倒した敵から亡霊も呼び出します。1対1の最中に乙女を相手にするより、まず下がって乙女が消える時間を待つ方が、たいていは得です。
Q. ジャングラーのガンクは刺さりますか?
刺さります。ヨリックはダッシュを持たないので、Eで足を止めてくる以外に逃げる手段がほとんどありません。注意点は、Wの壁がジャングラーと自分を分断することがあること。ガンクのときは、ジャングラーと同じ方向から入るか、ヨリックがWを使った後に合流してもらいましょう。
Q. 亡霊が湧いたら、本体と亡霊どちらを狙えばいいですか?
範囲スキルでまとめて消せるなら亡霊から、消せないなら本体からが基本です。中途半端に1体ずつ亡霊を倒すのが一番損で、倒し切る前に本体に削られ、墓が残っていればまた湧いてきます。迷ったら、一度下がって亡霊の数が減るのを待ちましょう。
自分のチャンピオンからみたヨリックとの相性は?
この記事はヨリック対策の総論です。「自分が使うチャンピオン」対「ヨリック」の個別の相性と立ち回りは、対面チェッカーで確認できます。ピック画面で開いて、その試合の方針決めに使ってください。
まとめ|ヨリック対策は「数を増やさせない」と「1人で付き合わない」
ヨリックに負ける試合は、たいてい序盤にQで墓を作られ、亡霊を1体ずつ相手にしている間に本体に削られ、中盤はサイドのタワーを1人で守りに行って囲まれた試合です。どれも「相手は1人だから」という油断から始まっています。逆に、ヨリックは本体だけなら殴り合いが強くなく、集団戦での影響も小さいチャンピオンです。数で押される場面を避けるだけで、怖さは大きく減ります。
次にヨリックと当たったら、ロード画面の時点で「自分の範囲スキルは何か」を確認しておきましょう。範囲スキルが少ないなら、最初の帰還では物理防御の素材を、2つ目の大きな買い物ではタイタン ハイドラかホロウ レディアンスのような範囲ダメージのアイテムを予定に入れておく。そして中盤以降は、ヨリックがサイドに見えたら、追いかける前に味方とドラゴンやタワーの位置を確認する癖をつけてください。
- ピックで対策するなら:本体を斬り切るフィオラ、亡霊ごと受け流すジャックス、亡霊を踏み台にするイレリア、本体だけを閉じ込めるカミール、霧をかわしてまとめて斬るヨネ
- ピック以外で対策するなら:Qを避けて墓を増やさせない、霧を受けたら下がる、サイドのヨリックに1人で付き合わない
- アイテムなら:プレート スチールキャップと物理防御。タイタン ハイドラやホロウ レディアンスで亡霊をまとめて消す
ヨリックを使う側がいつ乙女を出し、どこでサイドを押しているかは、ヨリック TOP完全攻略で解説しています。使う側の考え方を知っておくと、サイドに来るタイミングも読みやすくなります。TOPレーン全体のチャンピオン選びはTOP攻略まとめをどうぞ。
