ブランドの火柱を避けたと思ったら、体に火が付いていて、そこへ火の玉が飛んできてスタンする。動けない間に足元から火柱が上がり、目の前で爆風が起きて、気付けば体の炎が爆発して体力が半分なくなっている。逃げ切れたと思っても、燃え続ける炎でじわじわ削られる──ブランド戦の負け方は、だいたいこの流れです。「1つ当たっただけなのに、全部当たったことになっていた」という感覚が残るのが、このチャンピオンの厄介なところです。
この記事では、ブランドに強いカウンターピックと、カウンターを選べなかった試合でも通用する対策をまとめます。先に結論のカウンターピックを紹介し、そのあとブランドのスキルの仕組み、レーンと集団戦での立ち回り、アイテムの順で解説します。
結論:ブランドに強いカウンターピック5選
ブランドの強さの中心は、固有スキル「炎上」です。スキルが当たると敵が炎上し、炎上中の敵にはQ「焦炎」がスタンになり、W「烈火の柱」のダメージが増え、E「焼灼」の範囲が広がります。つまり、最初の1発が当たった瞬間から、残りのスキルがすべて強くなる仕組みです。カウンターの条件は、最初の1発、とくにQを当てさせないこと(飛翔物を消す、対象指定されない、受けるダメージを軽くする)と、移動手段を持たないブランドの本体へ届くこと。この2つを持っているチャンピオンが、ブランドに強い相手です。
カサディン ─ 魔法ダメージを軽くして、移動手段の無い本体へ跳ぶ
ブランドのQ・W・E、そして固有スキル「炎上」の継続ダメージは、どれも魔法ダメージです。カサディンの固有スキル「ヴォイドストーン」は受ける魔法ダメージを減らす効果なので、ブランドの削りを全体的に軽くできます。Q「ヴォイドスフィア」は当てると短い間魔法ダメージを防ぐシールドを張れるので、交換の直前に使えば炎上の削りも受け止めやすくなります。そしてR「リフトウォーク」は近くの地点へ瞬間移動するスキル。ダッシュも瞬間移動も持たないブランドは、近づかれた後に距離を取り直す手段がありません。
レベル6まではR「リフトウォーク」が無く、射程の差で削られやすい時間帯です。序盤はミニオンの後ろでQの線を切りながらCSを優先し、Rを覚えてから一気に距離を詰めましょう。
フィズ ─ 槍の上で対象指定を外し、Qを外させてから入る
E「プレイ/トリックスター」は槍の上に乗って敵から対象指定されなくなるスキルです。ブランドのE「焼灼」は対象を選んで撃つスキル、R「業火」も指定した対象へ向けて火炎弾を放つスキルなので、槍の上にいる間はどちらの対象にもならないことになります。固有スキル「シーファイター」はすべてのダメージソースから受けるダメージを一定量減らす効果。Q「ウニトゲストライク」で対象へ突進でき、移動手段の無いブランドの近くまで一気に入れます。
ブランドのQは最初に当たった敵で止まるので、ミニオンの後ろでQを外させてから入るのが基本。Eは逃げにも入りにも使えるので、入る時に使ったら、ブランドのRに合わせて使えるかどうかを考えておきましょう。
ヤスオ ─ 風の壁で、スタンの火の玉と跳ね返る業火を消す
W「風殺の壁」は、敵のあらゆる発射物を、壁に触れた時点で消すスキルです。ブランドのQ「焦炎」は指定方向へ放つ火の玉、R「業火」は敵の間を跳ね返る火炎弾で、どちらも飛んでくる発射物です。ブランドのスタンの手段であるQを壁で消せるので、「燃やしてからQでスタン」という流れの最後を断ち切れます。E「風薙ぎ」は敵ユニットを通り過ぎるダッシュなので、ミニオンを足場に移動手段の無いブランドへ近づけます。
Wで消せるのは飛んでくるQとRだけで、足元に出るW「烈火の柱」と、対象を指定して撃つE「焼灼」は消せません。壁はQかRのために温存し、Wの火柱は動いて避けましょう。
ゼド ─ 影から削り、対象指定されないまま本体へ跳ぶ
W「影分身」で影を置くと、Q「風魔手裏剣」は自分と影の両方から投げられます。影を前に出せば、自分はブランドのスキルの届かない位置から手裏剣を当てられます。そしてR「死の刻印」は、対象指定されない状態になって指定した敵チャンピオンへダッシュするスキル。ダッシュも瞬間移動も持たないブランドは、ゼドに入られた後に逃げる手段がありません。ゼドのダメージは物理ダメージが中心なので、ブランドが魔法防御の装備を買っても軽くできません。
ブランドのQは炎上中の相手にだけスタンになります。何か1つでもスキルを受けて炎上している間は、無理に入らずに炎上が消えるのを待つのが基本。炎上していない状態で入れば、最初にQを受けてもその1発ではスタンしません。
マルザハール ─ 最初の1発を軽くして、スタンの流れを始めさせない
固有スキル「ヴォイドシフト」は、一定時間ダメージや行動妨害を受けていないと強力なダメージ軽減と行動妨害無効を得る効果で、この効果はダメージを受けた後も短い間続きます。ブランドの戦い方は「最初の1発で燃やしてから、残りを全部当てる」ことなので、最初の1発が軽くなり、続くスタンにも少しの間耐えられるのは大きな強みです。R「ネザーグラスプ」は敵チャンピオンにサプレッションを与えるスキルで、移動手段の無いブランドを確実に捕まえられます。Q「ヴォイドコール」のサイレンスで、スキルの撃ち合いの途中を止めることもできます。
「ヴォイドシフト」はダメージを受けると時間をおいて戻ります。ブランドに削られた直後は軽減が無いので、そこで前に出ないこと。軽減が戻ってから交換を始めるのが基本です。
※逆に、
アニー・
ベイガーのように、射程が短く移動手段の少ないメイジは、ブランドにとって削りやすい相手です。スキルを当てるために近づいた時点でブランドの射程に入り、炎上からの連携をまとめて受けてしまうからです。こうしたチャンピオンでブランドと当たったら、レーンで無理に交換せず、次の章の立ち回りで「最初の1発を当てさせない」ことを優先してください。
ブランドの何が怖いのか|対策の前提知識
ブランドの怖さは、どのスキルも「炎上中の相手には強くなる」という条件を持っていることです。1つ当たると残り全部が強くなり、炎が3つ重なると爆発する。どのスキルが何をしているのかを分けて見ると、どこで流れを切ればいいかが見えてきます。
炎上 ── 当たるたびに燃え、重なると爆発する
ブランドのスキルが当たった敵は炎上し、4秒かけて魔法ダメージを受け続けます。炎上は3つまで重なり、チャンピオンの炎上が最大まで重なると爆発して、周りの敵にも大きなダメージを与えます。つまり、スキルを3回受けると、自分だけでなく近くの味方まで巻き込まれるということ。炎上している間は、ブランドの他のスキルもすべて強くなります。
- 炎上が2つ重なったら、3つ目を受けないことを最優先にする。下がる、ミニオンの後ろに入る
- 炎上している味方のそばに立たない。爆発は周りの敵にも当たる
焦炎 ── 炎上中の相手だけをスタンさせる火の玉
指定方向に火の玉を放ち、最初に当たった敵ユニットに魔法ダメージを与えます。炎上中の対象に当たるとスタンになります。ブランドの連携は、ほぼすべて「WかEで燃やす→Qでスタン」の順番で始まります。逆に言えば、炎上していない時のQは、ただの1発の削りです。
- Qは最初に当たった敵で止まる。炎上している時は、自分とブランドの間にミニオンを挟む
- 炎上が消えるまでの4秒間が、Qを一番警戒する時間
烈火の柱 ── 一瞬遅れて上がる火柱
発動から一瞬遅れて指定地点に火柱が上がり、範囲内の敵に魔法ダメージを与えます。炎上中の対象は、火柱から受けるダメージが25%増えます。ブランドがレーンで最初に撃ってくるのがこのスキルで、火柱で燃やしてからQのスタンを狙うのが定番の流れです。
- 火柱は一瞬遅れて上がる。足元に予兆が見えたら、止まらずに範囲の外へ出る
- CSを取るために止まった瞬間が、いちばん当てられやすい
焼灼 ── 対象を選ぶ爆風、燃えていると範囲が倍
対象を指定して強力な爆風を当て、周りの敵も巻き込んで魔法ダメージを与えます。炎上中の対象に当たると、巻き込む範囲が2倍になります。対象を選んで撃つので避けることはできませんが、射程はブランドのスキルの中で短めです。ミニオンが炎上している時に、その近くに立っていると巻き込まれます。
- 炎上しているミニオンのそばに立たない。ミニオンにEを撃たれただけで巻き込まれる
- Eの射程に入らない距離でCSを取る。Eが届く距離まで来たブランドは、こちらの射程にも入っている
業火 ── 敵の間を跳ね返り、炎上を一気に重ねる
指定した対象に火炎弾を放ち、最大5回まで敵の間を跳ね返ります。当たるたびにダメージを与え、敵チャンピオンの炎上を優先して最大まで重ねるうえ、炎上中の対象には短い間スロウを与えます。味方が固まっているほど何度も跳ね返り、炎上が重なって爆発まで一気に進むスキルです。
- 集団戦では味方と固まりすぎない。跳ね返る相手が少ないほど、1人あたりの回数も減る
- レーンでは、Rを受ける前にミニオンから離れる。ミニオンも跳ね返りの相手になる
- Rを使ったブランドは、次のRまで爆発を一気に起こす手段がない。ここが集団戦を始める合図
カウンターを選べなかった時の対策|どのチャンピオンでも効く立ち回り
ブランドはMIDでもSUPでも出てくるチャンピオンで、レーンを選ばず相手をすることになります。カウンターを出せない試合でも、次の4つはどのチャンピオンを使っていても機能する対策です。
① 炎上したら、ミニオンの後ろに入る
ブランドのQは、炎上中の相手にだけスタンになり、最初に当たった敵で止まります。WやEで燃やされたら、炎上が消えるまでの4秒間はミニオンを挟む位置に立つ。これだけで、ブランドの連携の一番の要であるスタンをほぼ防げます。逆に、炎上していない時のQは怖くありません。
② 足元の予兆を見たら、止まらない
Wの火柱は、発動から一瞬遅れて上がります。CSを取るために止まった瞬間に足元へ置かれるのが、一番多い当てられ方です。ラストヒットの直前だけ前に出て、取ったらすぐに動き出す。止まる時間を短くするだけで、火柱はかなり当たりにくくなります。
③ ブランドがロームしたら、ガンク先の味方にQの線を伝える
ブランドはダッシュを持たないので、ロームする時は歩いてサイドへ向かいます。レーンから消えたらピンを出し、ガンク先の味方には「ミニオンを挟んで下がる」ように伝える。ブランドのガンクも、まずWかEで燃やしてからQでスタン、という順番は変わりません。ウェーブを押せる時は、押してから追いかけましょう。
④ 集団戦では散らばって戦う
ブランドのRは敵の間を跳ね返り、炎上が3つ重なると周りにも爆発が広がります。味方と固まって戦うほど、ブランドのダメージは何倍にもなります。オブジェクト前の集団戦では、味方と少し間隔を空けて立ち、炎上した味方のそばから離れる。これだけでブランドの集団戦での強さはかなり落ちます。
アイテムでブランドを弱くする
ブランドのダメージは、スキルと炎上の魔法ダメージです。最初の1発から連携が始まるチャンピオンなので、アイテムは魔法防御、スタンを短くすること、そして最初の1発を防ぐことを軸に考えます。
マーキュリー ブーツ──魔法防御とスタン対策
魔法防御に加えて行動妨害耐性が付き、Qのスタンの時間や、Rのスロウの時間が短くなります。スタンの間にWとEを重ねられるのがブランドの連携なので、スタンが短くなるだけで受けるスキルの数が減ります。
バンシー ヴェール──最初の1発を消す
敵のスキルを一度だけ防ぐ効果と魔法防御が付くメイジ向けのアイテムです。ブランドの連携は最初の1発で燃やすことから始まるので、その1発を防げば、続くQはスタンにならないことになります。
ゾーニャの砂時計──炎上の爆発を待つ
発動すると少しの間ダメージを受けなくなります。Rで炎上が重なった時や、スタンから連携を受けそうな時に使えば、ブランドのスキルが空振りになる時間を作れます。- 買っても解決しないもの:物理防御と、固まって戦う癖
ブランドのダメージは魔法ダメージなので、物理防御を積んでも減りません。そして、どんな装備でも、味方と固まって戦えばRと炎上の爆発で何倍にもなることは変わりません。装備より先に、立ち位置で被害を小さくしましょう。
時間帯別の危険度|いつ戦っていつ逃げるか
- レベル1〜5:炎上で削られる時間帯。ブランドはWの火柱で燃やし、Qでスタンを狙ってきます。燃やされたらミニオンを挟んで4秒待つ、CSのために止まる時間を短くする、の2つで交換は五分に近づきます。ブランドがQを外したら、こちらが前に出る時間です。
- レベル6〜11:Rの跳ね返りが加わる。Rはミニオンの間でも跳ね返るので、レーンでミニオンの近くにいると、自分に何度も戻ってくることがあります。相手のレベル6が近い時は、ミニオンの塊から少し離れて立つことを意識しましょう。
- 中盤以降のロームとガンク:ブランドはダッシュを持たないので、ロームは歩いて向かいます。レーンから消えたらピンを出し、自分はウェーブを押してから追いかけるか、追わずにタワーを削るかを決めましょう。ブランドのガンクは燃やしてからQ、という順番なので、ガンク先の味方にはミニオンを挟むように伝えるのが効きます。
- 集団戦:最も危険。味方が固まっているほど、Rが何度も跳ね返り、炎上の爆発が周りに広がります。オブジェクト前では味方と間隔を空けて立ち、炎上した味方から離れる。ブランドはダッシュを持たないので、本体へ届く味方がいれば、Rを使った後に狙いを集中させましょう。
- こちらのターンはいつか:「Qを外した直後」「炎上が消えた後」「Rを使った後」。ブランドの強さは最初の1発が当たった時だけで、当たらなかった時は、移動手段を持たないメイジにすぎません。
ブランド対策のよくある質問
Q. ブランドのQは、いつでもスタンになりますか?
なりません。Qがスタンになるのは、炎上中の相手に当たった時だけです。炎上していない時のQは、ただの1発の削りにすぎません。WやEで燃やされたら、炎上が消えるまでの4秒間だけミニオンの後ろに入る。これだけで、ブランドの連携の一番の要を防げます。
Q. 炎上の爆発は、味方にも影響しますか?
炎上が3つ重なって爆発すると、周りの敵、つまりこちらの味方にもダメージが入ります。炎上している味方のそばに立っていると、自分は何も当てられていないのに大きなダメージを受けることがあります。集団戦では、炎上している味方から少し離れて立ちましょう。
Q. ガンクはいつ頼めばいいですか?
ブランドはダッシュも瞬間移動も持たないので、フラッシュが無い時はガンクがとても通りやすいチャンピオンです。ブランドがQを外した直後や、ウェーブを押して前に出ている時が狙い目。ジャングラーには、ミニオンの塊がない方向から来てもらうと、Qで止められにくくなります。
Q. 回復で炎上の継続ダメージを受け止められますか?
炎上は4秒かけて削り続けるダメージなので、回復で受け止めるより、炎上を重ねさせないことの方がずっと効きます。2つ重なったら3つ目を受けない、燃えている間はQを当てさせない。この2つを守れば、炎上のダメージそのものは大きくなりません。
自分のチャンピオンからみたブランドとの相性は?
この記事はブランド対策の総論です。「自分が使うチャンピオン」対「ブランド」の個別の相性と立ち回りは、対面チェッカーで確認できます。ピック画面で開いて、その試合の方針決めに使ってください。
まとめ|ブランド対策は「最初の1発」を見ること
ブランド戦で大きく体力を失う場面は、ほとんどが「何かに燃やされた直後」です。燃えていなければQはスタンにならず、Eの範囲も広がらず、爆発も起きない。ブランドとの戦いは、スキルを全部避けることではなく、最初の1発の後の4秒間をどう過ごすかで決まります。
次にブランドと当たったら、自分の体に火が付いているかどうかを、体力バーと同じくらい見るようにしてみてください。火が付いたらミニオンの後ろへ、消えたら前へ。この切り替えが体に入ると、ブランドの連携が「いつの間にか全部当たっていた」ものから「次に何が来るか分かる」ものに変わります。チームとしても、集団戦で味方と少し間隔を空ける約束をしておくと、ブランドのRの価値は大きく下がります。
- ピックで対策するなら:魔法ダメージを軽くして本体へ跳ぶカサディン、槍の上で対象指定を外すフィズ、風の壁でQとRを消すヤスオ、対象指定されないRで跳び込むゼド、最初の1発を軽くするマルザハール
- ピック以外で対策するなら:炎上したらミニオンの後ろに入る、足元の予兆を見たら止まらない、集団戦では散らばって戦う
- アイテムなら:マーキュリー ブーツで魔法防御とスタン対策。バンシー ヴェールで最初の1発を防ぐ
ブランドを使う側がどの順番でスキルを当て、どこで炎上を重ねているかは、ブランド MID完全攻略で解説しています。使う側の順番を知っておくと、どこで流れを切ればいいかも見えてきます。カウンターとして挙げたカサディンやフィズの使い方は、それぞれの攻略記事を、MIDレーン全体のチャンピオン選びはMID攻略まとめをどうぞ。

